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非常時でも快適に使える防災と衛生を両立するポータブルトイレはDajieだ

stooleの災害用のトイレ

「防災グッズは買ったけど、押し入れにしまったまま存在を忘れている」という経験はないでしょうか。特にポータブルトイレは、いざ買っても「見た目が生活感丸出し」「どこに置けばいいかわからない」という理由で、結局奥にしまい込まれがちです。

そんな悩みに真正面から答えたのが、Dajie(ダジエ)のスツーレです。蓋を閉じれば完全にスツールにしか見えないデザインで、防災グッズ大賞を2023年から3年連続受賞。Amazonや楽天でも85%以上の高評価を集め、能登半島地震以降の防災意識の高まりとともに急速に広まっています。

ただ、「実際のところどうなのか」「スツーレとスツーレⅡどちらがいいのか」「ランニングコストはどのくらいかかるのか」といった疑問が解消できず、購入を迷っている方も多いはずです。

本記事では複数のモデルのスペック比較から、実ユーザーの口コミ分析、他社製品との違い、よくある困りごとの解決策まで、13の項目に分けて詳しく解説します。

この記事でわかること

  • スツーレ全モデルの違いと、自分に合った選び方の基準
  • 本体価格から消耗品まで含めた実際のランニングコスト
  • ユーザーが実際に困っていることとその具体的な解決策
目次

実際に使ってわかった5つのメリット・デメリット

  • 全体の85%以上が高評価という数字は、防災グッズカテゴリでは異例の高さ
  • 特に評価が高いのは「デザイン」「組み立てのしやすさ」「収納性」の3点
  • 一方で「高さが低い」「男性には小さい」という声は初代に集中しており、Ⅱでほぼ解消
  • 「踏み台として使うと中央がたわむ」は仕様上の特性で、乗り方で対処できる
  • 「買って押し入れに眠らせない」という点において、スツーレは防災グッズの常識を変えた製品

デザインと外観:「これがトイレには見えない」という驚きが購入動機になっている

スツーレを実際に手にしたユーザーが口を揃えて言うのが「思ったよりオシャレ」という感想です。防災グッズのカテゴリでこの言葉が出ること自体が異例で、これがスツーレの最大の差別化ポイントになっています。蓋を閉じた状態ではツールボックスか収納スツールにしか見えず、リビングや玄関に出しっぱなしにしていても違和感がないというのは、多数のレビューで繰り返し確認されている評価です。

実際に「YouTubeの防災備蓄動画で紹介されているのを見て購入した」「踏み台を探していてスツーレを知り、防災兼用として選んだ」というパターンが多く、防災意識が高い人だけでなくインテリアや実用性の観点から入ってくるユーザー層が厚いことがわかります。「いかにもトイレな見た目でないのがすごく気に入っています」というレビューの文章は、多くのユーザーの共通した気持ちを代弁しています。防災グッズを「見えないところに隠す」ではなく「見えるところに置く」という発想の転換が、スツーレの普及を支えている根本にあります。


組み立てと使い勝手:「10秒」は誇張ではなかった

購入前に「本当に10秒で組み立てられるのか」と半信半疑だったというユーザーが、実際に試してみて納得するケースが多く報告されています。パネルを広げて便座をカチッとはめるだけという構造は、説明書を読まなくても直感的に理解できる設計で、初めての人でも数回触れば体が覚えます。「説明書がわかりやすく、初めての使用でも迷うことなく組み立てられた」という声も複数確認されています。

組み立てのしやすさは非常時の実用性に直結するため、この評価は単なる便利さ以上の意味を持ちます。地震直後の混乱した状況で、暗闇の中でも手探りで使える製品であるかどうかは、防災グッズとして致命的に重要な要素です。「車に積んでいるが、渋滞時にも迷わず使えそう」「高齢の母でも自分で組み立てられた」という報告は、この設計思想が実際の場面で機能していることを示しています。折りたたみ・展開の動作は繰り返しても劣化しにくい構造のため、練習として何度か開閉を試すことも安心感につながります。


高さと座り心地:正直に言うと「初代は低い」、でもⅡで解決している

スツーレに関するレビューを総合的に見ると、唯一まとまった不満として繰り返し出てくるのが「高さが低い」という声です。特に初代スツーレの31.5cmという高さは、身長170cm以上の男性や膝に不安を持つ高齢者にとって「しんどい」と感じるレベルです。「もう少し高ければ文句なし」というレビューは、評価が高いユーザーからも出ており、唯一の惜しい点として挙げられるパターンが多いです。

ただし正直に言うと、この問題はスツーレⅡを選べばほぼ解消されます。高さ36cmは家庭用洋式トイレより5cm低いですが、初代の31.5cmと比べると体感として大きく異なります。便座の奥行きも3cm広がり、丸みのある形状に改良されているため、実際に座った感覚は初代と別の製品と表現したユーザーもいます。「初代を買って後悔した、Ⅱを最初から買えばよかった」というレビューが一定数存在することを踏まえると、男性・高齢者・体格の大きい方は迷わずⅡを選ぶことを改めておすすめします。


耐久性と強度:日常使いでの実績は上々、踏み台の中央部は注意が必要

スツーレを椅子や踏み台として毎日使い続けているユーザーからの報告では、数ヶ月〜1年程度の使用で構造的な劣化が起きたという声はほとんど見当たりません。プラスチックパーツの接合部・ヒンジ部分・PUレザー座面のいずれも、通常の日常使いの範囲では十分な耐久性を発揮しているというのが大多数の評価です。「頑丈そうです」「しっかりした作りで安定している」という表現が多くのレビューに共通して見られます。

一方で踏み台として中央部に全体重を集中させる使い方については、「少したわむ感覚がある」「踏み台として使うには強度がちょっと不安」という声が出ています。ただしこれは仕様上の特性であり、便座フレームの外周部分に乗ることで安定感が大きく改善されます。「トイレや椅子としてなら不安なく使用できる」というユーザーの言葉が示すように、想定された用途の範囲内で使う限り強度の問題は実用上ほとんど発生しません。長期耐久性については2023年設立のブランドということもあり5年・10年という超長期のデータはまだ蓄積されていませんが、現時点での評価は全体として良好です。


総合評価:「防災グッズを日常に溶け込ませた」という点で本物の革新がある

スツーレを一言で評するなら「防災グッズの常識を変えた製品」です。従来の防災トイレが抱えていた「買っても使わない・しまい込む・存在を忘れる」という問題に対して、「毎日使えるデザインにすれば解決する」という逆転の発想で答えを出した点は、類似製品が多数ある中でも本質的な差別化になっています。85%以上の高評価という数字は、この方向性がユーザーに正しく届いていることの証明です。

不満点として挙げられる「高さが低い」「凝固剤の付属数が少ない」「踏み台中央のたわみ」は、いずれも致命的な欠陥ではなく対処可能な範囲に収まっています。高さはモデル選択で解決し、消耗品はまとめ買いで解決し、踏み台の使い方は乗る位置を変えるだけで解決します。「完璧な製品ではないが、弱点を知って選べばほぼ満足できる」というのが、多くのレビューを読み込んだうえでの率直な結論です。防災グッズとしての機能を持ちながら、インテリアとしても合格点を出せる製品は現在の市場でスツーレ以外にほぼ存在しません。初めて防災用ポータブルトイレを検討している方に対して、自信を持っておすすめできる製品です。

スツーレ株式会社と防災グッズ

  • 2023年8月、茨城県取手市にDajie合同会社として設立
  • 「22.2%しか備えていない」という災害用トイレの普及率の低さが創業の原点
  • 「トイレにデザインを」というコンセプトでフェーズフリー設計を追求
  • 社名変更を2度経て、2025年5月に「スツーレ株式会社」へ
  • 防災グッズ大賞を2023年・2024年・2025年と連続受賞

創業のきっかけ:日本人の9割近くが持っていない「備え」

スツーレの歴史は、ある数字への問題意識から始まっています。日本トイレ協会の調査によると、災害時用トイレを備えている人はわずか22.2%。水や食料の備蓄と比べて、トイレ対策は「後回し」にされがちな現実があります。それが結果として、いざ大地震が起きたときの「トイレが使えない恐怖」につながっていました。

この課題を解決しようと、2023年8月、茨城県取手市にDajie合同会社が設立されました。ただ防災グッズを作るのではなく、「日常的に使えてこそ意味がある」という考えを根本に置いたのが、このブランドの出発点です。「しまい込んで忘れる防災グッズ」ではなく、「部屋に置いても違和感のないトイレ」を実現しようとしたことが、その後の製品展開の核になっています。


2023年:「スツーレ」誕生と最初の社会的評価

設立直後から開発・販売を始めたスツーレは、Makuakeなどのクラウドファンディングを活用しながら市場に浸透していきました。第一弾となった初代「スツーレ」は、折りたたみ式のプラスチック製ポータブルトイレで、重量わずか1.4kg・収納時の厚さ約7cmというコンパクト設計が特徴でした。耐荷重100kgで大人が座れる強度を持ちながら、トイレ・椅子・踏み台・ゴミ箱の多機能を兼ね備え、「一見してトイレに見えないデザイン」で評価を集めました。

同年、防災グッズ大賞でブランド大賞を受賞。設立初年度のこの受賞は、スツーレの知名度を一気に押し上げ、防災意識の高いユーザー層を中心に支持が広がるきっかけになりました。


2024年:能登半島地震が後押しした「防災トイレ」需要の急増

2024年1月1日に発生した能登半島地震は、日本社会に改めて防災への意識を呼び起こしました。特に被災地から報告された「トイレが使えない」「避難所のトイレが足りない」という声は、多くの人に自宅備蓄の必要性を実感させました。この社会的背景の中で、スツーレへの需要は急増します。

このタイミングに合わせるように、改良版「スツーレⅡ」が市場に登場しました。初代スツーレに寄せられたユーザーの声を丁寧に拾い上げ、便座の奥行きを3cm延長・高さを5cmアップ・便座に丸みを追加・蓋のツマミを開けやすく改良・耐荷重を150kgに強化するなど、8つのポイントで進化を遂げた製品です。特に「男性が使いにくい」という声への対応が明確で、より幅広いユーザーが使いやすい設計になりました。

同年も防災グッズ大賞を受賞し、2年連続での評価獲得となります。


スツーレHomeとStepの登場:「生活に溶け込む防災」の完成形へ

複数のラインナップ展開も、この時期に本格化しました。「お部屋に置けるトイレ」をテーマに生まれたスツーレHomeは、それまでの折りたたみ型とは異なり、リビングのインテリアとして日常的に設置できるスツール型のデザインを採用。蓋を閉じると完全にオシャレな収納スツールにしか見えない外観で、耐荷重は200kgと全シリーズ最高水準を誇ります。

一方の「スツーレStep」は、防災リュックへの収納を意識した超薄型設計で、折りたたみ時の厚さはわずか約6cm。A3コピー用紙とほぼ同じフットプリントに収まる収納性で、「持ち出し袋に入れておける非常用トイレ」という新たなニーズに応えました。耐荷重は150kgで、軽量さと強度を両立した設計になっています。


2025年:社名変更が示すブランドへの自信

2025年3月、Dajie合同会社は「株式会社ダジエ」に、さらに同年5月には「スツーレ株式会社」へと社名を変更しました。会社名をブランド名と統一するこの判断は、「スツーレ」という名前がすでに独立した価値を持つブランドに育ったことを示しています。

同年も防災グッズ大賞を受賞し、3年連続での評価獲得となりました。設立から約2年でここまでのブランド認知を確立した背景には、「デザインと機能性の両立」「フェーズフリーという新しい防災の考え方」という一貫したコンセプトがあります。今では凝固剤・排便袋といった消耗品ラインも整備され、くるまる(車内用おまる)など周辺製品にも展開が広がっています。

全モデルのスペック一覧と選ぶときの3つのポイント

  • スツーレシリーズは用途・体格・設置場所に応じた複数ラインナップを展開
  • 全モデル共通の強みは「折りたたみ収納」「水洗い可能」「多機能設計」の3点
  • 初代スツーレは重量1.4kgで携行性トップ、スツーレHomeは耐荷重200kgで室内常設向け
  • 凝固剤の保存期間15年は競合他社の5〜10年を大きく上回る
  • 組み立て時間は約10秒、慣れれば20秒以内でトイレとして使用可能

モデル別スペック早見:どれを選ぶかで使い勝手が大きく変わる

スツーレシリーズを選ぶときにまず押さえておきたいのが、モデルごとのスペックの違いです。一口に「スツーレ」といっても、初代・Ⅱ・Home・Stepと特性が異なり、選び方を間違えると「思ったより低い」「重くて持ち運べない」という不満につながります。

初代スツーレは高さ31.5cm・重量1.4kgで、軽さと収納性を最優先にした設計です。車のトランクやリュックへの積み込みに向いており、アウトドアや車中泊ユーザーに支持されています。一方でスツーレⅡは高さ36cm・重量2.5kgと一回り大きく、男性や体格の良い方でもゆとりをもって座れる奥行きと高さが確保されています。スツーレHomeは高さ39cm・耐荷重200kgと全ラインナップ中で最もトイレに近いサイズ感で、リビングへの常設を前提とした設計です。スツーレStepは折りたたみ時の厚さが約6cmと圧倒的な薄さを実現しており、防災リュックへの同梱を意識したモデルになっています。


「10秒で完成」という組み立て設計の意味

スツーレ最大の実用的な強みのひとつが、組み立ての速さです。折りたたんだパネルをパタパタと広げて便座をセットするだけで、約10秒で使用可能な状態になります。慣れれば20秒以内にトイレとして機能するレベルです。

これが重要な理由は、非常時の「急な尿意」に対応できるかどうかに直結するからです。従来の段ボール製簡易トイレは組み立てに数分かかるものも多く、高齢者や子どもには間に合わないケースもありました。スツーレはその手間を排除した設計で、初めての人でも説明書なしで直感的に扱えます。実際のレビューでも「組み立て方を覚えておく必要がない」「暗闇の中でも手探りで完成できそう」といった声が複数確認されており、非常時の使いやすさという観点で高く評価されています。


水洗い可能・繰り返し使えるプラスチック製の衛生設計

スツーレは全モデルがプラスチック製で、本体を丸ごと水洗いできる点が衛生面での大きな特徴です。段ボール製の使い捨て型簡易トイレとは根本的に異なり、1台で何度でも繰り返し使用できます。

座面はPUレザー素材を採用しており、撥水性が高くふき取りだけで清潔を保てます。また、袋を便座の穴に上からかぶせてセットする構造なので、排泄物が直接便座に触れることはほぼありません。使用後は袋を取り外して廃棄し、本体を水洗いすれば次回の使用に備えられます。アウトドアでの複数回使用や、介護場面での連続使用にも対応できる衛生設計です。


凝固剤15年保存という防災備蓄の現実解

スツーレの消耗品として重要な凝固剤ですが、その保存期間が15年というのは、防災備蓄の観点から見ると非常に実用的なスペックです。一般的な凝固剤の保存期間は5〜10年程度が多く、スツーレの純正凝固剤はその1.5〜3倍の耐久性を持っています。

防災グッズの「あるある」として「買ったことを忘れて気づいたら期限切れ」という問題があります。食料や飲料水は定期的に消費・補充する習慣がつきやすい一方で、トイレ用品はなかなか日常的に消費する機会がなく、期限管理が難しいのが現実です。15年という長期保存は、こうした「防災グッズの賞味期限問題」を実質的に解決します。子どもが生まれたタイミングで購入しても、その子が成人するころまで使用できる計算です。


1台で複数の役割を担う「フェーズフリー」設計の本質

スツーレが他の防災トイレと一線を画す最大のポイントは、「普段から使えること」を設計の中心に置いている点です。トイレ・椅子・踏み台・収納BOX・ゴミ箱として機能する多役設計は、単なる付加価値ではなく「備えを日常に溶け込ませる」という思想から生まれています。

従来の防災グッズは押し入れや物置に眠りがちで、いざというときに「どこにある」「どう使う」が分からなくなるという問題がありました。スツーレをリビングに置いてオットマンとして使い、玄関でブーツを履くときの踏み台にする。そういった日常的な接点があることで、非常時にも自然に手が伸びるわけです。実際のユーザーからも「洗面所の踏み台として毎日使っているので、場所も使い方も迷わない」という声が多く寄せられており、この設計思想が実用性として機能していることが確認できます。

本体価格から消耗品まで年間コストを徹底試算

  • 本体価格はモデルにより3,000〜7,000円前後と幅がある
  • ランニングコストは1回あたり30〜100円程度が目安
  • 消耗品は純正品以外に市販のゴミ袋・汎用凝固剤でも代用可能
  • 4人家族・1週間分の備蓄を揃えても消耗品コストは数千円以内
  • 椅子・踏み台としての日常使いを考慮すると費用対効果は高い

モデル別の本体価格:何を優先するかで選ぶモデルが変わる

スツーレシリーズの本体価格は、モデルによって3,000円台から7,000円前後まで幅があります。最も入手しやすい初代スツーレは3,000〜4,000円前後、改良版のスツーレⅡは4,500〜7,000円前後、スツーレHomeは3,980円前後、スツーレStepは3,500〜5,000円前後が概ねの相場です。

価格差が生まれる主な要因は、サイズ・耐荷重・素材の仕上げです。スツーレⅡがスツーレ(初代)より割高になるのは、便座の高さ・奥行き・耐荷重の強化といった機能改善のコストが乗っているためです。「安く済ませたい」ならスツーレ(初代)やStepが選択肢になりますが、男性や体格の大きい方がメインで使う場合はスツーレⅡの価格差が使い勝手の差として返ってくるため、最初からⅡを選ぶほうが結果的に満足度は高くなります。購入チャンネルはAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングのほか公式サイトでも購入でき、セール時やクーポン利用で10〜15%程度割引になるケースもあります。


消耗品のコスト:1回あたり30〜100円という現実

本体を購入した後にかかる費用が、排便袋と凝固剤の消耗品コストです。純正品を使う場合は1セット(袋1枚+凝固剤1個)あたりおよそ50〜100円程度が目安になります。

コストを抑えたい場合は市販品での代用が可能で、スツーレ(初代)には45Lのゴミ袋、スツーレⅡ・Homeには70Lのゴミ袋が推奨サイズとして案内されています。汎用の高吸水性樹脂(SAP)も市販されており、1kgで150回分相当のものが2,000〜3,000円程度で入手できます。この組み合わせであれば1回あたりのコストを30〜50円まで抑えることも可能です。ただし純正の凝固剤は日本食品分析センターによる抗菌・消臭データが裏付けられており、品質の安定性という面では純正品に軍配が上がります。日常的なアウトドア使用にはコスト優先で市販品、自宅備蓄の「いざというとき用」には純正品、という使い分けも現実的です。


家族4人・1週間分の備蓄コストを試算する

防災備蓄として「どのくらい用意すればいいのか」は多くの人が気になるポイントです。専門家は1人あたり1日5回×7日間=35回分を1週間の備蓄目標として示しています。4人家族であれば140回分が目安になります。

この140回分の消耗品を純正品で揃えると、おおよそ7,000〜14,000円程度になります。市販の袋と汎用凝固剤で代用すれば4,000〜7,000円程度まで抑えられます。本体代と合わせても、一家の1週間分のトイレ備蓄を1〜2万円台で完結できる計算です。食料や水の備蓄コストと比較すると、トイレ備蓄は意外なほど安価に実現できます。なお凝固剤の保存期間は15年あるため、一度揃えてしまえば長期間にわたって買い替えの心配がほとんどないことも、総合的なコストを考えるうえで重要な要素です。


プライバシーテントなど追加コストになりやすいオプション

スツーレ本体と消耗品以外に、用途によっては追加で購入を検討したい関連品があります。代表的なのがプライバシーテントで、屋外・避難所・キャンプ場などでの使用時にプライバシーを確保するために役立ちます。ポップアップ式のものが使いやすく、相場は1,500〜3,000円前後です。スツーレ公式サイトでも専用テントが販売されています。

また防臭袋(BOSなど)を使用済みの排便袋の上からさらに密封するために使う人も多く、これが1枚あたり数十円の追加コストになります。絶対に必要というわけではありませんが、室内保管が長引く状況や避難所生活では心理的な安心感が大きく変わります。こうした関連品を含めた総コストで考えても、他の防災カテゴリ(ポータブル電源・食料備蓄など)と比較すれば、トイレ備蓄は最もコストパフォーマンスが高い防災投資のひとつといえます。


「日常使い」として考えると費用対効果はさらに高くなる

スツーレの価格を防災グッズとしてだけで評価すると「使わないかもしれないものに数千円」という感覚になりがちです。しかしスツーレは椅子・踏み台・収納BOXとして毎日使える設計になっているため、生活雑貨への投資として考え直すと費用対効果の見え方が変わります。

同等のデザイン性を持つ収納スツールは3,000〜8,000円程度で販売されており、スツーレはほぼ同じ価格帯でトイレ機能を追加搭載しているとも言えます。洗面所の踏み台として毎日使いながら、万が一のときには即座に非常用トイレになる。この「使わないと損にならない」という点が、スツーレの価格設計の巧みさです。実際に「踏み台を探していてスツーレを知り、防災兼用として購入した」というユーザーレビューも多く見られ、防災意識の有無に関わらず購入動機になっているのが特徴です。

初代からの改良点を8項目で比較・検証

  • スツーレシリーズは初代→Ⅱ→Home・Stepと段階的に進化・分岐してきた
  • 初代からⅡへの改良点は便座の高さ・奥行き・耐荷重など8項目
  • HomeはリビングへのConstant設置、Stepは携行性の極限追求という異なるアプローチ
  • モデルごとに「誰が・どこで・どう使うか」が明確に異なる
  • 現行ラインナップはすべて並行販売中で、用途に応じた選択が重要

初代スツーレ:「デザイン×防災」という概念を初めて形にした原点

スツーレシリーズの出発点となった初代モデルは、「トイレに見えないポータブルトイレ」という新しいカテゴリを切り開いた製品です。高さ31.5cm・重量1.4kg・収納時の厚さ約6.8cmというスペックは、当時の折りたたみ式簡易トイレの中でも際立ってコンパクトな部類に入りました。

最大の特徴はデザイン面で、まるでDIYのツールボックスのようなスタイリッシュな外観を採用したことです。蓋を閉じた状態ではトイレとはほぼわからない見た目で、リビングや玄関に置いても違和感がありませんでした。耐荷重は100kgで、成人が座っても問題ないレベルの強度を確保しています。トイレ・椅子・踏み台・ゴミ箱の4役設計も初代から採用されており、「防災グッズを日常に置く」という思想の原型がここにあります。一方で「高さが低く男性には使いにくい」「便座の穴が小さい」という声が多く寄せられ、それがそのままⅡの開発動機になりました。


スツーレⅡ:ユーザーの声を8項目で反映した本格改良版

初代スツーレの実使用レビューを徹底的に拾い上げ、8つの改善を施したのがスツーレⅡです。最も大きな変化は「高さ」と「便座の奥行き」で、高さを31.5cmから36cmへ5cmアップ、奥行きを3cm延長しています。これにより、家庭用洋式トイレの標準高さ(約41cm)には届かないものの、初代より格段に座りやすくなり、男性や体格の大きい方でもゆとりをもって使用できるようになりました。

便座の形状も変更されており、初代のカギ穴型から丸みのある形状に改良されています。座ったときに太ももの内側に角が当たるという初代への不満が、この変更で解消されました。蓋のツマミも開けやすい形状に変わり、耐荷重は100kgから150kgに強化されています。重量は2.5kgと初代の約1.8倍になりましたが、その分スツーレⅡには持ち運び用の紐が付属し、折りたたんで運ぶ際の取り回しが配慮されています。総じて「座り心地と実用性」を重視するならⅡ、「軽さと収納性」を重視するなら初代、という選び分けが成立する関係になっています。


スツーレⅡのリニューアル:見えにくい変化に注意が必要

スツーレⅡは販売継続中に静かなアップデートが行われています。公式からの正式なリニューアル発表はなかったものの、2024年後半の購入品と以前の購入品を比較すると、いくつかの仕様変更が確認されています。

具体的には、本体デザインに「stoole」のロゴが追加されたこと、持ち運び用の「専用バンド」が廃止されてナイロン素材の「収納袋」に変更されたこと、付属品が「排泄袋のみ」から「凝固剤と排泄袋5セット」にアップグレードされたことが挙げられます。また一部の販売サイトでは耐荷重が150kgと表記されているものの、現行モデルの公式ストアでは100kgと表記されているケースがあり、購入前に販売ページの更新日や仕様を確認することを推奨します。古い情報のまま掲載されているショップもあるため、スペックを比較するときは公式サイトや公式ストアの記載を基準にするのが確実です。


スツーレHome:「部屋に置けるトイレ」を突き詰めた室内特化モデル

スツーレHomeは、初代やⅡとは異なるアプローチで開発されたモデルです。折りたたみ収納よりも「インテリアとして常設できる」ことを最優先にした設計で、蓋を閉じた状態の外観はどう見ても収納スツールそのものです。

スペック面では高さ39cm・耐荷重200kgとシリーズ最高水準を誇り、最も家庭用洋式トイレの感覚に近いサイズ感です。折りたたみ時の高さは7cmで、使わないときはフラットに収納することも一応できます。また便座穴の形状を卵型に改良し、長さを27cmに拡大することで男女問わず座りやすくなっています。ただしアウトドアや車載には向かない設計であり、「リビングに置いて日常的に非常時の備えにしたい」というニーズに特化したモデルと位置づけるのが正確です。


スツーレStep:防災リュックに入れるために生まれた超薄型モデル

スツーレStepは、「携行性の極限」を目指して開発されたモデルです。折りたたみ時の厚さはわずか約6cmで、A3コピー用紙とほぼ同じフットプリントに収まります。これにより防災リュックや非常持ち出し袋への同梱が現実的になり、「自宅に備えるのではなく持ち出す非常用トイレ」という使い方が成立します。

耐荷重は150kgで初代より高く、大人が座っても問題ない強度を確保しています。ただし、Makuakeのプロジェクトページでも正直に説明されているように、携帯性を重視した構造上、スツーレⅡと比べると座り心地と快適性では若干劣る面があります。トイレ・椅子・踏み台・ゴミ箱の4役設計は継承されており、SとMの2サイズ展開で子ども用の足置きとしても使えます。初代の「持ち運べるトイレ」をさらに一歩推し進めた位置づけで、すでにスツーレⅡを自宅に持っているユーザーが車載や職場備蓄用として追加購入するケースも見られます。

競合4製品と徹底比較|何が違ってどれを選ぶべきか

  • スツーレと最もよく比較されるのはPYKES PEAK・アイリスオーヤマ・Qbit・Wrappon
  • 各社それぞれ「サイズ感」「携行性」「価格帯」「用途」で異なる強みを持つ
  • スツーレの優位点は「デザイン性」「インテリア適合性」「フェーズフリー設計」
  • 競合他社が勝る点は「座り心地の大きさ」「電動の衛生性」「ブランド信頼性」など
  • 用途・設置場所・使用者の体格によって最適解が変わる

PYKES PEAK(パイクスピーク):最も直接的な競合、サイズで上回るが重さがネック

スツーレと並んで防災トイレカテゴリで頻繁に比較されるのが、PYKES PEAKの防災トイレシリーズです。Lサイズに関しては、スツーレⅡよりひとまわり大きく、家庭用洋式トイレにより近いサイズ感が特徴になっています。座面の広さという点では、大柄な男性やゆったり使いたい方にとってパイクスピークのほうが快適に感じるケースがあります。

一方で重量は約3kgとスツーレⅡ(2.5kg)より重く、折りたたんで持ち運ぶ際の負担は増します。収納方式も異なり、パイクスピークは折りたたんだ後に袋に収納するタイプで、スツーレⅡはベルトで束ねるタイプ(現行は収納袋)です。価格帯はほぼ同程度で、どちらを選ぶかは「座面の大きさとのトレードオフとして重さを許容できるか」が判断のポイントになります。インテリア適合性やデザインへのこだわりという面では、スツーレに軍配が上がります。防災備蓄として「とにかく大きくて安心感がほしい」ならパイクスピーク、「普段使いとの兼用でコンパクトに収納したい」ならスツーレという選び分けが自然です。


Qbit折りたたみ簡易トイレ:耐荷重800kgという圧倒的な強度特化モデル

Qbitの折りたたみ簡易トイレは、耐荷重800kgという数字で注目を集める製品です。防災グッズ大賞2023の大賞ブランドとして受賞歴もあり、スツーレと同様に受賞製品として並べて紹介されるケースがあります。強度という一点においては、現在市販されている折りたたみ式簡易トイレの中でトップクラスに位置します。

ただしスツーレとの比較で見ると、デザイン面やインテリア適合性では大きく異なります。Qbitは強度と機能性を前面に出した無骨なデザインが中心で、リビングに常設してオットマンとして使う、という用途には向いていません。スツーレが「見た目から入る防災」を目指しているのに対し、Qbitは「性能から入る防災」という製品哲学の違いがあります。耐荷重に強い不安を感じる大柄な方や、屋外での頑丈さを最優先する方にはQbitが選択肢になりますが、日常使いとの兼用を前提とした家庭向けにはスツーレのほうが実態に合っています。


アイリスオーヤマ簡易トイレ:ブランド信頼性は高いが「折りたたみ不可」がネック

アイリスオーヤマは日本の生活用品市場で圧倒的な知名度を持つメーカーで、その簡易トイレ(TP-420Vなど)も防災グッズとして一定の支持を集めています。抗菌加工・トイレットペーパーホルダー付きという使い勝手のよさが特徴で、介護用途や自宅の常設トイレとして使う場面では完成度が高い製品です。

しかしスツーレと根本的に異なるのは「折りたたみができない」という点です。収納スペースをある程度確保できる自宅内への固定設置には向いていますが、車載・キャンプ・避難リュックへの同梱といった用途には対応できません。スツーレが目指す「1台でどこでも使える」というコンセプトとは、そもそも製品の対象シーンが異なります。ブランドの安心感という点ではアイリスオーヤマに一定の優位性がありますが、携行性・インテリア性・フェーズフリー設計という観点ではスツーレが明確に上回ります。自宅にスペースがあり固定設置専用でよいという場合は選択肢になりますが、一台で多用途をカバーしたいならスツーレのほうが現実的です。


Wrappon(ラップポン):電動自動包装という別次元の衛生性、ただし価格と用途が異なる

Wrapponは日本安全株式会社が開発した電動式ポータブルトイレで、使用のたびに排泄物を熱圧着フィルムで自動的に個別包装するシステムが最大の特徴です。水なし・臭いなし・手を汚さずに廃棄できるという衛生レベルは、手動式のスツーレとは次元が異なります。医療機関・介護施設・企業の防災備蓄としても導入実績があります。

ただし価格は数万円台と、スツーレの数倍〜十数倍の価格帯になります。また電動であるため電池や専用フィルムが必要で、ランニングコストも相応にかかります。スツーレが「3,000〜7,000円で家族全員の非常時トイレを確保する」という家庭向けの現実解であるのに対し、Wrappはより専門的・業務的な用途に適した製品です。「衛生性を最大化したい」「介護で毎日使う」という場面ではWrapponの選択は合理的ですが、防災備蓄の入門として一家に一台を検討しているなら、価格・手軽さ・日常兼用のバランスでスツーレが適切な選択になります。


競合製品との比較で見えてくるスツーレの立ち位置

各社の製品を横並びで見てみると、スツーレの立ち位置が改めて明確になります。座面の大きさではパイクスピーク、強度ではQbit、固定設置の完成度ではアイリスオーヤマ、衛生性ではWrapponがそれぞれ一定の優位性を持っています。しかしスツーレが「デザイン性」「日常とのシームレスな接続」「コストと携行性のバランス」という軸で評価されるとき、現時点でこれを総合的に上回る競合製品はほとんど見当たりません。

特に「防災グッズを出しっぱなしにしても部屋が荒れない」という点は、都市部マンション居住者や子育て家庭にとって決定的な差になり得ます。競合他社が機能や強度の向上で差別化を図る中、スツーレは「日常の中に防災を溶け込ませる」という製品哲学で独自のポジションを確立しています。それぞれの製品には適した用途があるため、用途・設置場所・使用者の体格・予算を整理したうえで選択することが、後悔のない買い物につながります。

購入前に確認|こんな使い方・目的には向かない

  • 家庭用洋式トイレと同じ高さ・サイズ感を求める人には向かない
  • 踏み台として頻繁に全体重を中央集中させたい人には強度面で不安が残る
  • 体格の大きい男性が初代スツーレを選ぶと使いにくさを感じやすい
  • 毎日の介護用途で高頻度・長時間使用を想定している人には物足りない場面がある
  • 電動式の自動衛生処理を求める人にはコンセプトが根本的に合わない

洋式トイレと同じ高さ・サイズ感を期待している人

スツーレを購入して後悔しやすいパターンとして最も多いのが、「家庭用のトイレと同じ感覚で使えると思っていた」というケースです。家庭用洋式トイレの標準的な高さは約41cmですが、初代スツーレは31.5cm、スツーレⅡでも36cmにとどまります。5〜10cmの差は数字以上に体感として大きく、特に膝や腰に不安を抱えている方、足腰の筋力が落ちてきた高齢者にとっては「立ち上がるのがきつい」という問題に直結します。

レビューでも「もう少し高さがあればよかった」「膝が悪いので立ち上がりが大変だった」という声が確認されており、高さへの期待値が高い方には購入前に必ずスペックを確認してほしい部分です。スツーレHomeであれば高さ39cmと全ラインナップ中で最もトイレに近いサイズに近づきますが、それでも家庭用トイレより2cm低い設計です。「非常時なら多少不便でも我慢できる」という割り切りができる方には問題ありませんが、快適な高さを絶対条件にしている方には、パイクスピークのLサイズなど一回り大きな競合製品を検討する余地があります。


踏み台として毎日ヘビーに使いたい人

スツーレはトイレ・椅子・踏み台・収納BOXの多役設計を謳っており、踏み台としての使用も想定されています。ただし実際のレビューを見ると、踏み台用途に関しては一定の注意が必要です。具体的には「中央部に全体重をかけると少したわむ感覚がある」「バッキッと壊れないか不安を感じた」という声が複数のユーザーから寄せられています。

耐荷重のスペック内であっても、荷重を一点集中させる踏み台の使い方では、便座フレームの周囲に乗るほうが安定します。中央に全体重をかける使い方を毎日繰り返すと、長期的にはプラスチックパーツの接合部に負荷が蓄積する可能性があります。「洗面台に届くための本格的な踏み台が欲しい」「子どもが毎日乗り降りする踏み台として使いたい」という方には、踏み台専用設計の製品のほうが安心感は高いです。スツーレを踏み台として使うなら、便座周囲のフレーム部分に足を乗せる習慣をつけることが、長期使用への近道になります。


初代スツーレを選ぶ体格の大きい男性

初代スツーレは便座の奥行きが短く、便座の穴も現行ラインナップと比べてコンパクトな設計になっています。これは軽量・コンパクトを優先したトレードオフで、設計上の意図はありますが、体格の大きな男性や長身の男性にとっては「窮屈」「前傾姿勢になりすぎる」という問題として現れます。実際にスツーレⅡが生まれた直接のきっかけが、「男性が使いにくい」というユーザーからのフィードバックの蓄積でした。

もし男性が主な使用者として想定されているなら、初代スツーレを選ぶ理由はほとんどありません。スツーレⅡは便座の奥行きを3cm延長し、高さも5cmアップしており、価格差に見合うだけの実用的な改善がなされています。「安いほうでいいか」という気持ちで初代を選んで使いにくさを感じるより、最初からⅡを選ぶほうが結果的に満足度は高くなります。携行性を最優先にしたい男性ユーザーにはStepという選択肢もあります。


毎日の介護用途で長時間・高頻度使用を想定している人

スツーレは介護場面での使用も想定された設計になっており、実際に介護目的で購入するユーザーも一定数います。ただし「毎日複数回・長時間座る」という本格的な介護用ポータブルトイレとして使おうとすると、物足りない部分が出てきます。アームレスト(肘掛け)がなく、立ち上がりを補助する機能を持たないため、足腰が弱い方が自力で立ち上がる際のサポートが十分とは言えません。

医療・介護専用に設計されたポータブルトイレには、肘掛け・背もたれ・高さ調整機能・バケツ式の汚物処理機構などが装備されており、毎日の介護補助としての完成度はそちらが上です。スツーレを介護場面で使うなら、「断水時の緊急用」「普段は椅子代わりに置いておき、いざというときのバックアップ」という位置づけが現実的です。日常的な介護の主力機器として使うことを前提にしている場合は、アイリスオーヤマやパナソニックなどの介護用ポータブルトイレ専用製品を検討することをおすすめします。


使うたびに自動で衛生処理される電動式を求めている人

スツーレはあくまでも手動式のシンプルなポータブルトイレで、排便袋のセット・使用後の凝固剤投入・袋の縛り・廃棄という一連の作業をユーザー自身が行う設計です。Wrappanのような電動自動包装システムや、水循環式の自己完結型トイレとは根本的にコンセプトが異なります。「触らずに衛生的に処理したい」「袋の縛り作業が苦手」「においが出る作業を極力減らしたい」というニーズには、スツーレの設計は合いません。

電動式の製品は数万円という価格帯になりますが、衛生面での完成度はスツーレとは次元が異なります。特に感染症のリスクを強く意識している方、においに敏感な方、処理作業の手間を最小化したい高齢者世帯には、価格が高くても電動式を選ぶほうが長期的な満足度につながる場合があります。スツーレは「手間と価格を抑えて防災・アウトドア用途をカバーする」製品として機能しますが、衛生処理の自動化を最優先する方には最初からWrapponなどの上位カテゴリを検討することを推奨します。

ユーザー5つの悩みと今すぐできる具体的解決策

  • 高さ・サイズへの不満はモデル選びの見直しで大半が解決できる
  • 踏み台使用時の強度不安は「乗り方」を変えるだけで改善する
  • 凝固剤の付属数不足は購入時のまとめ買いで対応できる
  • 収納袋の蓋が開く問題は100円ショップのゴムバンドで即解決
  • 販売サイトの情報不一致は公式ストアの確認を習慣にするだけで防げる

「高さが低い・座り心地が悪い」→ モデルを変えるのが最速の解決策

スツーレのレビューで最も多く見られる不満が「高さが低い」「座り心地が洋式トイレとかけ離れている」という声です。特に初代スツーレの高さ31.5cmは、家庭用洋式トイレの標準41cmと比べて約10cm低く、膝や腰に負担を感じる方が一定数います。「もう少し高ければ完璧なのに」というレビューは楽天・Amazonを問わず頻繁に見られます。

この問題の根本的な解決策は、最初から自分の体格・用途に合ったモデルを選ぶことです。高さを重視するなら高さ36cmのスツーレⅡ、さらに室内常設前提であれば高さ39cmのスツーレHomeが現実的な選択肢になります。すでに初代を購入してしまった場合は、本体の下に滑り止めつきのゴムマット(厚さ2〜3cm)を敷くことで実質的な座面高を上げる工夫が効果的です。膝への負担を軽減したい場合は、立ち上がりの際に本体の側面フレームを軽く押さえるか、近くに手すり代わりになるものを用意しておくと安心感が増します。


「踏み台にすると中央がたわむ・壊れそう」→ 乗る位置を変えるだけで安定する

「耐荷重100kgと書いてあるのに踏み台として使うと少したわむ気がする」という声は、スツーレのレビューで繰り返し見られるパターンです。55kgの女性でも「踏み台にするとバッキっと割れないか不安だった」と書いているケースがあり、スペック上は問題がなくても心理的な不安感につながっています。

これは構造上の特性に起因しています。スツーレは折りたたみ式のパネル構造のため、便座の中央部分に荷重が集中すると若干のたわみが生じます。解決策はシンプルで、乗る位置を便座の穴を囲む外周フレーム部分に変えるだけです。フレームの上に足を乗せると安定感が格段に増し、たわみもほとんど感じなくなります。実際に「便座部分の箇所に立つとほとんど気にならない」というユーザー報告も複数確認されています。子どもが乗る場合は大人が支えながら使う、毎日ヘビーに使う踏み台が必要な場合は専用設計の踏み台と併用するという判断も合理的です。


「付属の凝固剤・袋が少なくてすぐなくなる」→ 購入時のまとめ買いで解決

スツーレ本体に付属する凝固剤・排便袋は5〜12セット程度と、実際の備蓄推奨量(1人1週間で35回分)と比べると明らかに少ない数です。「凝固剤は5個と少ないので別途購入が必要」というレビューが複数見られ、購入後に追加コストが発生することへの不満も出ています。

対策は本体購入と同時に消耗品を追加注文することです。家族構成と備蓄期間の目標から必要数を逆算して、最初にまとめて揃えてしまうのが最も手間がかかりません。4人家族・1週間分なら140回分が目安です。コストを抑えたい場合は、スツーレ(初代・Step)には45Lの市販ゴミ袋、スツーレⅡ・Homeには70Lの市販ゴミ袋が代用できます。凝固剤も汎用の高吸水性樹脂(SAP)が1kgで150回分相当・2,000〜3,000円程度で購入でき、1回あたりのコストを大幅に抑えられます。品質・消臭性能を重視するなら純正品、コストを重視するなら市販品という使い分けが現実的です。


「収納袋に入れると蓋がパカパカ開く」→ ゴムバンド1本で即解決

スツーレⅡの付属品が「専用バンド」から「収納袋(ナイロン製エコバッグタイプ)」に変更されて以降、「袋に入れて立てかけると蓋が開いてしまう」という声が出るようになっています。収納袋の口が広く、巾着型のように締まる構造でないため、縦置きにすると蓋が外れやすいのです。地味なストレスながら、保管場所によっては毎回蓋が落ちるという状況になります。

実際のユーザーが実践している解決策として最も手軽なのが、100円ショップで売られているゴムバンドや荷物用のゴム紐を本体に巻きつける方法です。「織りゴムを買ってゴムバンドを自作する」というアイデアも口コミで紹介されており、数十円のコストで問題が解消できます。あるいは蓋と本体をマスキングテープで仮止めしてから収納袋に入れるという方法も手軽です。収納場所が固定されている場合は、本体をそのまま横置きにして保管するだけで蓋が開く問題は起きません。


「販売サイトによって耐荷重の表記が違う」→ 公式ストアの確認を必ず習慣にする

スツーレⅡを調べていると、あるサイトでは耐荷重150kg、別のサイトでは100kgと表記が異なるケースがあります。これはモデルのリニューアルに伴う仕様変更が、すべての販売サイトに即座に反映されていないことが原因です。古い情報のまま掲載が続いているショップも存在するため、スペックを比較する際に混乱が生じています。

この問題の対処法は、購入前にAmazonのDajie公式ストアまたはスツーレ公式サイト(stoole.jp)で最新の仕様を確認することを習慣にすることです。販売ページの更新日をチェックし、記載内容が古そうであれば公式にたどり直す癖をつけるだけで、誤情報に基づいた購入ミスを防げます。また複数モデルの比較をする際も、価格比較サイトの情報をそのまま信用するのではなく、最終的に公式の商品ページで仕様を確かめてから注文することを強くおすすめします。購入後に「思っていたのと違う」となっても、衛生用品の性質上、返品が難しいケースもあるため、事前確認の徹底が大切です。

組み立て手順から上級活用テクニックまで完全解説

  • 基本の組み立てはパネルを広げて便座をセットするだけ、慣れれば10〜20秒で完了
  • 購入直後に「備え付け」を済ませておくことが非常時の焦りをなくす最大のポイント
  • 蓋裏への消耗品貼り付けは多くのユーザーが実践する定番テクニック
  • 屋外・避難所での安定設置には「後ろを固定する」ひと工夫が有効
  • 日常使いの場所を決めることが、非常時に迷わず使える唯一の準備

基本の組み立て手順:10秒でトイレになる仕組みを理解する

スツーレの使い方をひと言で表すなら「広げてかぶせるだけ」です。折りたたまれた4枚のパネルを左右に開いて地面に置き、便座部分をカチッとはめ込むだけで組み立ては完了します。工具も説明書も不要で、初めて触る人でも直感的に扱えるよう設計されており、慣れれば10秒、トイレとして使えるまでの準備(袋のセット含む)も20秒以内に収まります。

実際の使用手順は4ステップで、①排便袋を便座の穴の内外にかぶせてセット、②必要に応じて凝固剤を袋の中に事前投入、③用を足す、④使用後に凝固剤を振りかけてよく混ぜ、袋を縛って密封し可燃ゴミとして処理する、という流れです。袋を便座の上からかぶせる構造のため、排泄物が便座本体に直接触れることはほぼありません。使用後は本体を水洗いして乾燥させれば次回の使用に備えられます。一連の流れを一度でも練習しておくと、非常時でも落ち着いて対応できます。


購入直後にやること:「備え付け」が非常時の焦りをゼロにする

スツーレを買ったら、箱から出してそのまましまい込むのが最も避けるべき使い方です。防災グッズ全般に言えることですが、実際に触れたことがない製品は緊急時に「どこにある」「どう使う」の両方で詰まります。購入直後にやるべきことは3つです。

まず一度組み立てて構造を把握すること、次に使用予定の場所に設置または保管場所を決めること、そして排便袋と凝固剤のセットを本体の中か近くに収納しておくことです。多くのユーザーが実践している定番テクニックとして、排便袋と凝固剤をセットにしてマスキングテープやクリップで蓋の裏面に貼り付けておく方法があります。蓋を開けた瞬間に消耗品が目に入るため、暗闇の中でも手探りで準備ができます。「いざというとき袋がどこにあるかわからなかった」という状況を事前に完全に防げる、シンプルかつ効果的な準備です。


屋外・避難所での安定した使い方:軽さゆえの弱点を補う設置テクニック

スツーレは軽量設計であるがゆえに、屋外や硬い床面では座ったときに本体が後ろにスライドしやすいという特性があります。室内のカーペットや畳の上では問題が出にくいですが、避難所のコンクリート床・アスファルト・砂地では安定性が落ちます。レビューでも「軽いので後ろへ移動してしまう」という声が確認されており、知っておくと対策が取れます。

最も手軽な解決策は本体の背面を壁・石・荷物で軽く固定することです。避難リュックや水のペットボトルを背後に置くだけで安定感が大きく変わります。屋内では滑り止めつきのゴムマットを下に敷くだけで解決します。アウトドアでの使用時はペグ(テント用の地面固定ピン)と紐で固定するという方法も有効です。プライバシーテントと組み合わせる場合は、テント自体が風よけになり、本体の安定にも寄与します。屋外での使用頻度が高い方は、こうした「安定確保のひと手間」を習慣にしておくことで安心して使えます。


日常使いの場所を決めることが最大の活用テクニック

スツーレを最も有効に活用しているユーザーに共通しているのは、「使う場所を決めて毎日触れている」という点です。洗面所の踏み台として、リビングのオットマンとして、玄関のブーツを履くときの踏み台として、毎日自然に使える場所に置いているケースが特に満足度が高い傾向があります。

日常的に触れていることで3つの効果が生まれます。まず置き場所を常に把握できるため、非常時に「どこにあるか」で迷いません。次に定期的に目に入ることで、袋・凝固剤の補充タイミングを見逃しにくくなります。そして組み立て・片付けの動作に慣れるため、いざというときも手が自然に動きます。スツーレを「押し入れの防災グッズ」ではなく「毎日使う家具のひとつ」として生活に組み込んだ瞬間から、この製品の本来の価値が発揮されます。置く場所に迷っている方は、まず洗面台の前の踏み台として試してみることをおすすめします。蓋を閉じた状態では完全にスツールにしか見えないため、来客の前に出しても違和感がない点も実用的です。


消耗品の補充と管理:15年保存を最大限に活かす備蓄ルール

凝固剤の保存期間が15年というスペックは、正しい保管方法と補充習慣があってこそ活きます。保管場所として避けるべきなのは直射日光・高温・高湿度の環境で、夏場の車のトランクや南向きの窓際での保管は凝固剤・排便袋ともに劣化を早める可能性があります。室内の涼しい棚や押し入れの下段が理想的な保管場所です。

補充管理をシンプルにするコツは、「残り10セットになったら追加注文する」というルールを最初に決めておくことです。防災グッズの補充は後回しにしがちなので、あらかじめ補充タイミングをルール化しておくと管理の手間が最小化されます。また家族で使う場合は、年に一度「防災グッズの確認日」を設けて消耗品の残量・保存状態をチェックする習慣をつけると安心です。1月や9月など防災関連のニュースが増える時期に合わせると覚えやすく、家族全員で確認する機会にもなります。スツーレを中心に、凝固剤・排便袋・防臭袋・ウェットティッシュをセットで管理する体制を作っておくことが、いざというときの「準備が整っている」状態につながります。

中古市場の実態と買い替えタイミングの見極め方

  • スツーレは2023年設立の新しいブランドのため、中古市場への流通はまだ限定的
  • 衛生製品という性質上、中古品への心理的ハードルが高く取引価格は低めに推移しやすい
  • 未使用・新品同様品であれば購入価格の60〜80%程度での取引が目安
  • 本体価格が3,000〜7,000円と比較的安価なため、中古で買うコストメリットが薄い
  • 消耗品(凝固剤・袋)の残量と保存状態が中古品の実質的な価値を左右する

スツーレの中古市場:流通量が少なく取引事例も限られる現状

スツーレの中古品をメルカリやラクマで探してみると、出品数は他の家電や生活雑貨と比べて明らかに少ない状況です。これはブランド自体が2023年設立と新しく、製品が市場に出てからまだ日が浅いことが最大の理由です。購入したユーザーがすぐに手放すケースが少ないことも、流通量の少なさに影響しています。

スツーレを購入する人の多くは「防災備蓄として長期保有する」か「日常的に椅子・踏み台として使い続ける」という使い方をしており、短期間で売りに出す動機が生まれにくい製品特性があります。購入動機が「万が一のため」である以上、その万が一が来ていない限りは手元に置き続けるのが自然です。中古品を探している方は、出品のタイミングによって状況が大きく変わるため、定期的に検索をかけて様子を見るのが現実的なアプローチになります。


衛生製品という性質が中古価格を下げる最大の要因

スツーレの中古取引において最も影響が大きいのは、「衛生製品である」という製品カテゴリそのものです。未使用品や防災備蓄として一度も開封していない状態であっても、「トイレとして使えるもの」という認識が買い手の心理的ハードルを上げます。家電や家具と違い、「他人が使ったかもしれない」という感覚が価格交渉や購買決定に影響しやすいカテゴリです。

実際の取引傾向を見ると、未使用・新品同様の状態でも購入価格の60〜80%程度での取引が目安になります。使用済みで清潔に洗浄・保管された状態では30〜50%程度まで下がることも珍しくありません。ただしスツーレの本体価格は3,000〜7,000円という手頃な価格帯であるため、中古品を探して購入するよりも新品を買ったほうが安心感・コストパフォーマンスともに優れているという判断になりやすいです。中古品として出品する側も、「安くしないと売れない」「それなら手元に置いておいたほうがいい」という状況になりがちで、結果的に出品数が増えにくいという構造が続いています。


中古品を購入するときに確認すべきポイント

万が一スツーレの中古品を購入する機会があった場合、確認すべき点はいくつかあります。最も重要なのはプラスチックパーツのひび・割れ・接合部の緩みの有無です。折りたたみ構造のスツーレは、ヒンジ部分やパネルの接合箇所に繰り返しの負荷がかかりやすく、使用頻度が高かった製品では劣化が進んでいる可能性があります。

次に確認したいのがPUレザー座面の状態です。長期使用や紫外線への暴露によって表面がひび割れたり剥がれたりすることがあり、座り心地と衛生面の両方に影響します。また付属の消耗品(凝固剤・排便袋)が同梱されているかどうか、保存状態はどうかも確認ポイントです。凝固剤の保存期間は15年ありますが、高温・湿気にさらされた状態で長期保管された場合は品質が落ちている可能性もあります。出品者への質問で「どのように保管していたか」「何回程度使用したか」「座面やパーツに異常はないか」を事前に確認することが、失敗しない中古購入の基本です。


買い替えのタイミングと廃棄方法

スツーレを長く使い続けている場合、買い替えを検討すべきサインがいくつかあります。プラスチックにひびや亀裂が入った、ヒンジ部分がガタついて安定しなくなった、PUレザー座面の剥がれが広範囲に及んだ、カビや臭いが水洗いでも取れなくなった、といった状態が出たタイミングが目安です。防災備蓄品として使う場合、いざ必要になったときに本体が壊れていては意味がないため、定期的な状態確認を習慣にすることが重要です。

廃棄については、スツーレ本体はプラスチック製品として自治体の分別ルールに従って処理します。市区町村によって「プラスチックごみ」「燃えないごみ」「粗大ごみ」の分類が異なるため、お住まいの自治体の案内を確認してください。PUレザー座面は取り外せる場合、素材別に分けて廃棄するとより適切です。使用済みの消耗品(排便袋・凝固剤で固まった廃棄物)は可燃ごみとして処理します。製品の寿命を考えると、日常的な椅子・踏み台としての使用頻度が高いほど本体の消耗も早まるため、5〜8年を目安に外観・構造の点検を行うことをおすすめします。


費用対効果の最終的な評価:中古より新品・長期保有が合理的

スツーレの中古・下取り市場全体を俯瞰すると、結論としては「中古で買うより新品を買って長く使うほうが合理的」という判断になりやすい製品です。本体価格が3,000〜7,000円という手頃な価格帯であり、かつ凝固剤の保存期間が15年という長期備蓄に向いたスペックを持っているため、一度購入して丁寧に使い続けることがコストと安心感の両面で最適解になります。

中古品として売却することを前提に購入する製品でもなく、下取りサービスのような仕組みも現時点では存在しません。スツーレは「買って、使って、長く持つ」という所有サイクルが最もフィットする製品です。椅子・踏み台として毎日使いながら、非常時のトイレとしての役割を担わせ続けるというフェーズフリーな使い方を続けることが、購入コストを最大限に回収する方法といえます。中古市場での転売益や下取り価値を期待するカテゴリではなく、「買ってよかった」と思い続けられる日常使いの文脈で評価すべき製品です。

一緒に揃えたい関連グッズ・消耗品の選び方

  • 凝固剤と排便袋はスツーレの性能を左右する最重要消耗品
  • プライバシーテントは屋外・避難所使用時のプライバシー確保に不可欠
  • 防臭袋BOSは使用済み袋の二重密封として多くのユーザーが採用
  • くるまるはスツーレブランドから派生した車内専用おまるで車載セットの完成度を高める
  • 除菌ウェットティッシュ・アルコール消毒液はセットで備蓄することで衛生面が格段に向上する

凝固剤と排便袋:スツーレの実用性を決める最重要消耗品

スツーレ本体を購入したあと、実際の使い勝手に最も影響するのが凝固剤と排便袋の選択です。本体に付属する数は5〜12セット程度にとどまるため、防災備蓄として本格的に揃えようとすると別途購入が必須になります。消耗品の質が低いと、固まりが悪い・臭いが漏れる・袋が破れるといった問題に直結するため、ここは妥協しないほうがいい部分です。

スツーレ純正の凝固剤は日本食品分析センターによる抗菌・消臭データが裏付けられており、3大悪臭源の根絶について確かな試験結果が示されています。保存期間も15年と業界トップクラスで、備蓄品として長期保管するなら純正品が最も安心できる選択です。コストを抑えたい場合は汎用の高吸水性樹脂(SAP)が1kgあたり2,000〜3,000円程度で入手でき、1回あたりのコストを大幅に下げられます。排便袋についても純正品以外に市販のゴミ袋が代用可能で、スツーレ(初代・Step)には45L、スツーレⅡ・Homeには70Lサイズが推奨されています。備蓄用には純正品、日常的なアウトドア使用には市販品という使い分けが現実的です。


プライバシーテント:屋外・避難所での使用には事実上の必需品

スツーレを自宅外で使う場面を想定するなら、プライバシーテントはほぼ必須の関連品です。キャンプ場・避難所・車中泊時など、周囲に人がいる環境でスツーレを使用するにはプライベート空間の確保が不可欠で、これがなければ現実的に使える場面が大幅に制限されます。スツーレ公式サイトでも専用の簡易トイレテントが販売されており、セットでの購入を推奨しています。

選ぶ際の基準はワンタッチ(ポップアップ)式であることです。災害時や急な便意の場面では、組み立てに時間がかかるタイプでは間に合わないケースがあります。ポップアップ式であれば数秒で展開でき、撤収も簡単です。サイズは120cm×120cm×190cm程度が標準で、スツーレを内部に置いて大人が座れる十分な空間が確保できます。価格帯は1,500〜3,000円前後で、スツーレ本体と合わせても総額1万円以内に収まります。シルエットが透けにくい生地のものを選ぶと、より安心感が高まります。防災リュックへの同梱を考えるなら、収納袋に入れたときのサイズも購入前に確認しておくことをおすすめします。


防臭袋BOS:使用済み袋の二重密封で臭い問題を根本解決する

使用済みの排便袋をそのままゴミ袋に入れると、廃棄するまでの時間に臭いが漏れてくる可能性があります。特に避難所生活や車中泊で廃棄タイミングが遅れる場面では、この臭い問題がストレスの原因になります。この問題を根本から解決するのが、防臭袋BOS(ボス)です。

BOSは「驚異の防臭袋」として知られる製品で、使用済みの排便袋をBOSに入れて縛るだけで臭いをほぼ完全にシャットアウトできます。医療廃棄物や介護用途でも使われる高い防臭性能を持ち、多くのスツーレユーザーが「凝固剤で固めた後にBOSに入れる」という二重密封を実践しています。価格は50枚入りで1,000〜2,000円程度と手頃で、コストパフォーマンスの高さからリピート購入するユーザーが多い定番品です。スツーレの消耗品セットと一緒にまとめ買いしておくと、備蓄管理がシンプルになります。臭いへの不安が大きい方や、マンション住まいで廃棄タイミングが限られる方には特におすすめです。


くるまる:スツーレブランドの車内専用おまるで車載セットを完成させる

スツーレブランドから展開されている「くるまる」は、車内専用のおまる型簡易トイレです。スツーレ本体が折りたたみ式の洋式タイプであるのに対し、くるまるは車のシートに置いて使うコンパクトなおまる形状で、子どもや急な尿意への対応を想定した設計になっています。

高速道路の渋滞・山道での長距離ドライブ・車中泊避難といった場面で、「車の外に出られない」「近くにトイレがない」という状況に対応します。スツーレをトランクに積んでいる家庭でも、車内で使えるくるまるを助手席や後部座席に置いておくことで、移動中のトイレ問題を完全にカバーできます。排便袋と凝固剤が付属しており、使用後の処理方法はスツーレと共通です。ブランドが同一のため消耗品の互換性もあり、凝固剤・袋を一括管理できる点も実用的です。スツーレとくるまるをセットで車に積んでおくことで、「自宅の備え」と「移動中の備え」が同時に完結します。


除菌ウェットティッシュ・アルコール消毒液:衛生面の最後の砦として必ずセットで備える

スツーレを使用した後の手洗いは、衛生管理のうえで欠かせないステップです。しかし災害時や屋外では水道が使えないケースがほとんどで、石けんと流水による手洗いが困難な状況が続きます。この問題をカバーするのが除菌ウェットティッシュとアルコール消毒液です。

スツーレの本体内部や収納袋の中に、これらをあらかじめ入れておくことを強くおすすめします。使用のたびに取り出して手を拭くという動線が確立されていると、「手洗いするものがない」という状況を防げます。除菌ウェットティッシュはアルコール濃度60%以上のものを選ぶと感染予防の効果が高く、個包装タイプは使いやすさと衛生管理の両面で優れています。アルコール消毒液は100mlの小型ボトルをスツーレ収納袋に入れておくと邪魔になりません。また使用後に便座をふくための除菌シートも別途用意しておくと、複数人が使う家庭での衛生管理がより徹底できます。スツーレ本体・消耗品・防臭袋・除菌グッズをひとまとめにして管理することで、非常時でも落ち着いて衛生的に使える体制が整います。

購入前に読みたいよくある質問と回答まとめ

  • スツーレとスツーレⅡのどちらを選べばいいかは用途と体格で判断する
  • 市販のゴミ袋・凝固剤は代用可能だが推奨サイズの確認が必要
  • 臭い対策は凝固剤の適切な使用と防臭袋の二重密封で大幅に改善できる
  • 子どもや高齢者が使う場合はサイズと高さの選択が特に重要になる
  • 使用済みの廃棄物は可燃ごみとして処理するが自治体ルールの確認が前提

Q. スツーレとスツーレⅡ、結局どちらを買えばいいですか?

結論から言うと、男性・体格の大きい方・高齢者がメインで使う場合はスツーレⅡ、軽さと収納性を最優先にしたい方や女性・小柄な方が中心の家庭には初代スツーレが向いています。この2つの違いは見た目以上に「座り心地」と「使いやすさ」に直結するため、価格差だけで判断すると後悔しやすい買い物になります。

スツーレⅡは便座の高さが5cm・奥行きが3cm大きく、耐荷重も強化されています。価格差は2,000〜3,000円程度ですが、男性が使う場合はこの差が「ちゃんと使える」と「窮屈で使いにくい」の境界線になることがあります。一方で車載やリュックへの同梱を考えているなら、重量1.4kgの初代スツーレまたはStep一択です。迷ったときの判断基準は「主に誰が・どこで使うか」をまず決めることで、自然と答えが出てきます。


Q. 市販のゴミ袋や凝固剤は代用できますか?

はい、代用可能です。ただし推奨サイズを必ず確認することが大前提になります。スツーレ(初代・Step)には45L(縦80cm×横60cm)、スツーレⅡとスツーレHomeには70L(縦90cm×横80cm)のゴミ袋が使用可能とメーカーが案内しています。サイズが合わないと袋が正しくセットできず、使用中に外れるリスクがあるため、サイズの確認は省略しないでください。

凝固剤については汎用の高吸水性樹脂(SAP)が代用品として広く使われており、1kgで150回分相当のものが市販されています。ただし消臭・抗菌の効果は製品によって大きく異なるため、防災備蓄として長期保管する用途には純正の凝固剤を選ぶほうが安心です。純正凝固剤は日本食品分析センターによる第三者試験で抗菌・消臭効果が確認されており、保存期間も15年と明確に示されています。日常的なアウトドア使用にはコスト優先で市販品、いざというときの非常用には純正品という使い分けが、多くのユーザーが行き着く現実的な結論です。


Q. 臭いが漏れないか心配です。どう対策すればいいですか?

臭い対策は3段階で考えると確実です。まず第1段階として凝固剤を適切な量使うこと、第2段階として使用済み袋を縛った後に防臭袋(BOSなど)で二重密封すること、第3段階としてスツーレ本体の蓋をしっかり閉めることです。この3つを組み合わせれば、室内保管時の臭い漏れはほぼ防げます。

凝固剤の量が少ないと排泄物が完全に固まらず、臭いが発生しやすくなります。特に「量」については「多めに使う」という意識が大切で、1回の使用に対して凝固剤1個が基本ですが、大の場合や高温環境での使用時は追加することを検討してください。防臭袋BOSはアルミ製の多層フィルムで臭いをほぼ完全に遮断できるため、廃棄のタイミングが遅れる場面でも安心感が高いです。スツーレ本体の蓋は密封性が高く設計されており、きちんと閉じていれば保管中の臭い漏れはほとんど起きません。「臭いが気になって防災トイレを使えない」という経験をした方の多くが、凝固剤の量不足か袋の縛り方の甘さを原因として挙げています。


Q. 子どもや高齢の親でも使えますか?

子どもと高齢者それぞれで、確認すべきポイントが異なります。子どもの場合は便座の穴のサイズが問題になることがあります。スツーレⅡやHomeは便座穴が成人向けに設計されており、小学校低学年以下の子どもには穴が大きすぎて落ちそうになるケースがあります。実際のレビューでも「小学1年生の娘には便座の穴が少し大きく、気をつけて座る必要があった」という声が確認されています。小さな子どもには大人が支えながら使う、またはSサイズのStepを選ぶといった対応が現実的です。

高齢者の場合は高さが最大の課題です。初代スツーレの31.5cmは、足腰の筋力が落ちた方にとって立ち上がりがきつい高さになります。高齢の親が主な使用者であればスツーレⅡ(36cm)またはHome(39cm)を選ぶことを強くおすすめします。また立ち上がりの補助として、近くに手すり代わりになるものを置いておく工夫も合わせて検討してください。スツーレにはアームレストがないため、本格的な介護補助が必要な方には介護専用ポータブルトイレとの併用が向いています。


Q. 使用済みの廃棄物はどうやって処理すればいいですか?

使用済みの排便袋は、凝固剤でしっかり固めた状態で袋を縛り、可燃ごみとして処理するのが基本です。ただし自治体によってルールが異なる場合があるため、お住まいの市区町村の指示を必ず確認してください。多くの自治体では固化処理済みの汚物を入れた袋は燃えるごみとして回収しています。

廃棄のタイミングについては「使用したらできるだけ早く」が原則です。防臭袋で密封しても、長期間保管すると臭いが漏れてくる可能性があります。ゴミ収集日まで保管が必要な場合は、防臭袋BOSで二重密封したうえで外に面した物置やベランダで保管する方法が多くのユーザーに実践されています。なお「水洗トイレに流せるか」という疑問を持つ方もいますが、凝固剤で固まった廃棄物を水洗トイレに流すことはできません。必ずごみとして廃棄してください。災害時は自治体から臨時の廃棄ルールが案内されることがあるため、非常時には地域の防災情報も合わせて確認することが大切です。

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この記事を書いた人

日常生活の中で防災を意識し、非常食や防災グッズを実際に使いながら備えを続けている。完璧を目指すのではなく、無理なく続けられる防災対策を重視。防災マニアでは、家庭で実践しやすい防災の考え方と選び方を発信している。

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